ダイコンの料理…
箸で簡単にほぐれるほど柔らかく、
口に入れた瞬間にホロッと崩れてしまうような
おいしそうな大根料理ができた~!と
喜ぶのも束の間、
口に入れた瞬間に「…苦い」と
ガッカリした経験は
大根を良く食べる方なら
一度はあると思います。
私もおいしいおでんを作ったつもりが
苦くて筋張った大根のおでんになっていて
残念だった思い出があります…
「でも他の具材はおいしいのに
なんで大根だけまずいんだろう?」と
疑問に思ったこともあるでしょう。
それは料理の腕前に
原因があったわけではなく、
大根自体に原因があったのです。
でも
大根の下処理、
大根を使う部分に気をつければ
簡単においしい大根料理を作ることができます。
そんなダイコンの
下処理の方法と大根の部位による味の違い、
特徴を紹介していきます。
特に子供は苦いものが苦手なので
子供においしい大根料理を
作ってあげたい時は注意していきましょうね。
大根の苦味成分は場所によって違う!?
大根のパーツは大きく分けて3つ。
葉の付いた頭、
白いボディーの真ん中、
細い先っぽのおしりの部分があります。
大根は葉の方にいくほど甘く、
おしりの方にいくほど苦くて辛いと
言われています。
この3つを使い分けることが
おいしい大根料理を作る
1つのポイントになるのです。
大根の頭は甘めな部分
日を浴びてフサフサに生えた大根の葉に近い部分。
大根の頭と呼ばれる部分は
一番甘みのある部分とされています。
(ただ大根の旬によってはこの頭部分でも苦味があることもあります)
小さい子供や苦いのが苦手な方は
主にこの部分を活用していくのがいいですね。
大根の真ん中は水分たっぷりな部分
大根の見事な大きい白いボディー。
見ているだけで「おいしそうだな~」
と大根好きな方なら感じるかと思います。
そのおいしそうな見た目通り、
大根の真ん中はみずみずしさが満点。
また一番柔らかくなりやすい部分なので
煮物には最適なのです。
大根の先は辛くて苦い部分
主に土の中に埋まっている大根の先っぽの部分。
ここは大根の中で一番苦味と辛みが強い部分と言われています。
ここを使う時は少し濃いめに調理をしないと
場合によっては大人でも
辛くて食べにくい時がありますね。
私の子供もそうですが
大根の先は「おいしくない」と
言ってあまり食べてくれません。
子供は苦手な部分と言えます。
大根の苦味取る方法は煮物や炒め物など
大根の頭や真ん中は甘みと水分が多い部分。
なので煮物や味噌汁、サラダなど
あっさりとした料理に使いやすいものです。
先の部分は
辛いので好きな方はそのまま大根おろし、
辛みを少し中和したい方は
味がこってりとした調理に向いています。
また苦味を取るには料理前の
下ごしらえがポイントとなるので
それも紹介していきますね。
大根料理は始める前に厚めの皮むきと下ゆで
ダイコンの皮には実は苦味の強い成分は含まれています。
甘い大根を
食べたいという方は
ちょっともったいないとは思いつつも、
1センチぐらい
厚めに大根の皮むきが
オススメです。
さらにその大根を下ゆですれば
苦味成分が抜け出るのと
調理した際に味が染み込みやすくなります。
厚めに剥いた皮は
きんぴらにしたり、
野菜スープのダシとしても
使用できるので
もったいない方は活用することもできますよ。
大根の頭や真ん中で煮物、味噌汁、サラダ
大根の真ん中は水分が豊富で味が染み込みやすい部分。
上記の下処理をして煮物にしたり、
味噌汁や大根サラダなど
薄味で食べられるような
調理がいいですね。
甘みもあるので
柔らかく煮込めば
子供も食べやすくなります。
辛いのが苦手な方は
この部分で大根おろしをしても
いいですね。
大根の下の部分ではきんぴらや濃い目の煮物
だいこんのおしり部分は
辛みと苦味がミックスした部分。
大根おろしにする際は
子供が苦手な部分なので注意しないとですね。
この部分は
辛みや苦味がごまかせるように
濃いめの味で活かすようにするのが
オススメです。
醤油とみりん、
砂糖を入れたきんぴらや
砂糖とみりんを多めに入れた煮物など
バッチリ味が染み込むものにすれば
食べやすくなります。
砂糖たっぷりだと糖分が心配という方は
本みりんを使用すること、
また上白糖ではなく三温糖を使用すると
甘くておいしくて
体にも良い料理になってくれますよ。
まとめ
せっかくの大根料理を
おいしく食べられるように取れるなら
苦味は取っておきたいですね。
苦味を取るコツは
「1センチぐらい厚めの皮むきと大根の下ゆで」、
そして
「大根は葉の方を使用する」という
大根の甘み豊富な部分を選ぶことです。
また
「夏は苦味が強くなってしまう」ので
おいしい大根を食べるなら
冬など旬に食べることも大切ですよ。