神社に行くと鳥居をくぐり抜けると、
手を洗うところがありますよね。
ここを手水舎(てみずしゃ、てみずや、ちょうずや)といいます。
実は大事な役目があるのを知っていますか?
手水舎を素通りしないで、
ちゃんと手水の手順と
作法を覚えましょう!
そうすれば
神様によろこばれること間違いなしですね。
願いも、よりかなうかもしれませんね。
ちなみに、
手水舎には手を洗うだけでなく、水をすくい口もすすぎます。
ここにおいてある道具は「ひしゃく」(柄杓)です。
似た言葉で「しゃくし」(杓子)もありますね。
手水舎での作法とひしゃく、しゃくしの
区別も覚えて、神社にお参りにいきましょう!
神社の手水舎とは
神社に参拝に行き、鳥居をくぐるとまず見える手を洗う所が手水舎です。
手水舎で手と口をすすぎ、穢(けが)れを祓(はら)い落としから参拝します。
上の写真のように手水舎にある水をすくうのが柄杓(ひしゃく)です。
柄杓(ひしゃく)は水や汁物を掬うための道具。柄がついた器状をしている。
神社の手水舎(手を洗い、口をすすいで心身を清めるための場所)に置いてあるものは木製や竹製であるが、用途や目的に応じて大きさや素材には多くの種類があり、金属製、プラスチック製のものもある。
引用:Wikipedia
金属製の柄杓もよくみます。。
神社の手水舎のやり方、作法
2.そのまま右手で、柄杓に水をくむ
3.左手を清める(流す)
4.柄杓を左手に持ち替える
5.右手を清める(流す)
6.柄杓を右手に持ち替える
7.左手に清水をため、口をすすぐ
8.再び左手を清める(流す)
9.柄杓の先端を上にあげて、柄(とって)に清水を流し清める
手水と参拝の作法の動画はこちら(仕草も参考になりますよ)
杓子(しゃくし)はおたま、しゃもじ!?
昔は貝を使って作っていたそうです。(貝杓子の写真)
おたまじゃくしの「おたま」やしゃもじ(杓文字)のように
汁や飯をすくうための道具が「しゃくし」なんです。
昔は貝のくぼみを利用した貝杓子や へちまや木を加工してくぼみを作ったものを
使用していました。
貝杓子のように、すくう部分を持ち手の棒とつないで作っています。
ご飯をすくう杓子はすくいやすい様にくぼみは無く、平らになっていますよね(しゃもじ)
今のしゃもじのような形は、江戸時代、宮島で琵琶の形をヒントに「しゃもじ」作り、有名になり定着しました。
今でも宮島のおみやげとして有名ですよね。
以前はもっとシンプルな平らのへらみたいな部分に棒を付けたしゃくしだったようです。
ちなみに「しゃもじ」は「しゃくし」がなまって出来たといわれています。
宮島のしゃもじ(観光用で特大サイズです)
今はこんなに進化しました(形はあまり変わっていないですね)
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「しゃもじ」を調べてみるとこんなふうに書いてあります。
飯または汁などをすくう台所用具。シャモジともいい,古くはカイ,ヘラと呼ばれた。形は丸い頭に柄をつけたもので,一般に飯用は頭が平らであるが,汁用は中くぼみになっている。木,竹,貝製のほか,金属やほうろう製のものもある。食物配分の道具として重要なため,古くから主婦権の象徴,五穀豊穣の呪物とされている。 引用:コトバンク
杓子定規(しゃくしじょうぎ)とは
よく使われる四字熟語「杓子定規(しゃくしじょうぎ)」とはなんでしょう?
しゃくし(杓子)は一つ一つが違いバラバラで柄(棒の部分)はたいてい曲がっていた。
そんな物なのに、しゃくし(杓子)の柄を定規として使うことから、
一つの基準や標準で物事をはかろうとする融通のきかないやり方や態度をいう。
まとめ
手水の作法は意外と右、左と忙しいので、現地であれ?とならないように 何度か練習して覚えたほうがよさそうですね。
神社で手を洗うことも知らないのか、やらないでお参りする人は結構いるものです。
そんな中、手水舎の作法を正しく覚えて神様にお参りすれば、神様によろこばれるかもしれません。
いいことがあるかもしれませんね。
ひしゃく(柄杓)としゃくし(杓子)はちゃんとした違いはその形ではなく、 すくう対象で決まる物みたいですね。
水をすくうのか、汁とご飯とかで決められているということでした。
うちには「しゃもじ」はあるけれど、「ひしゃく」はないなあ…
ひしゃくという言葉はだんだん忘れ去られるのかもしれません…。