毎日の調理で大活躍の包丁やまな板ですが、
使う前後には水洗いや洗剤を付けて洗うことと思います。
これらを洗う時にちょっと気になるのは生肉を包丁で切った後の洗い方です。
生肉を切った後は、包丁の刃には肉の脂分が付いていたりしますね。
こういうのは水洗いでは綺麗に落ちないので洗剤を付けて洗うと思いますが、
その洗い方や除菌方法も気になるところです。
また、野菜を切った包丁やまな板も使ったあとは
生肉のときほど包丁の刃やまな板は汚れていませんが、
見た目汚れてなくてもやはり洗剤で洗った方がいいのか?
今回は生肉や野菜を切った後の、包丁とまな板の洗い方と除菌方法を紹介します。
生肉を切った後の包丁、まな板の洗い方や除菌方法
いろいろな食材を包丁で切っている訳ですが、
特に生肉を切った後の包丁には注意が必要です。
生肉には肉によっても異なるのですが、さまざまな細菌が存在しています。
綺麗に洗っていないと、その細菌はどんどん増殖していきます。
生肉の細菌には次のようなものがあります。
・o-157 ・o-111 ・カンピロバクター ・ノロウイルス
最初のo-157とo-111などは5月から9月に発生しやすい菌です。
ご存知の方も多いと思いますがo-157などは食中毒の危険性が高いので、
飲食店でも生レバーの提供が禁止されています。
カンピロバクターは鶏肉から感染し、
ノロウイルスは冬に感染率が上がります。
いずれの場合も生肉を調理する際は、よく加熱する必要があります。
もちろん調理の際に使った包丁やまな板も、除菌はした方がいいですね。
また、調理する人自身も調理の前後はよく手を洗ってから
調理に取り掛かるようにしましょう。
《包丁やまな板の洗い方と除菌方法》
1:包丁は刃と柄の部分、まな板は裏と表両面を中性洗剤で綺麗に洗う。
2:洗剤で洗った後、水で洗剤が残らないように完全にすすいで洗い流す。
3:すすぎ終わったら、熱湯を回し掛けて殺菌消毒する。
4:水気を拭き取ってよく乾燥させる。
◎包丁もまな板も熱湯を掛けることで、早く乾きます。
また包丁は、乾いた後サラダ油を付けて刃の表面の脂を
ティッシュで拭き取ってから保管してください。
包丁もまな板も洗浄後の乾燥はとても大事です。
せっかく綺麗に洗っても、
洗った後十分に乾かしきれてない状態で保管してしまうと、
雑菌が繁殖してしまいますしカビの原因にもなるので
十分に乾かすことを心掛けてください。
野菜を切った包丁、まな板は使ったあと洗剤?
生肉を調理したあとの包丁やまな板はしっかり洗剤で洗う人も多いようですが、
野菜は意外と洗剤なしで水でさーっと洗い流す程度で
終わりという人も少なくありません。
野菜の場合は生肉ほど包丁にもまな板にも汚れが目立ちませんし、
そんなに汚れるとも思えませんね。
基本的には調理する食材が生肉であろうと、
野菜であろうと調理したあとの包丁やまな板は洗剤で洗った方が良いでしょう。
ただし、
野菜の場合は生肉の時ほど神経質にならなくても良いというのはあります。
ですから、
洗剤で洗っても熱湯を掛けるまでのことはしなくても問題はありません。
しかし、厳密にいうと包丁やまな板の材質にもよると思います。
包丁はステンレスなどの場合は、
野菜を切った後は軽く水洗いでも問題ありません。
鉄の場合は特に果物を切った後などは、
果物の汁で鉄が錆びやすくなるので洗剤で洗う方が良いと思います。
まな板の場合も、最近ではプラスチック製の軽い材質のものもあります。
それで野菜を切った場合は、
これも軽く水洗いし果物を切った後は洗剤で洗っても良いですが
水洗いでも構いません。
しかし、木のまな板の場合は食材を切った時に傷が付きますので、
その傷の中に汚れや細菌が残る場合があるので、
木のまな板の場合は野菜を切った後でも洗剤で洗って
よく乾燥させた方が良いと思います。
一番いいのは、
生肉を切る時の包丁とまな板と野菜や果物を切る時の包丁やまな板は
別にするとそれほど洗い方に神経質にならずに済みます。
ただ、同じ野菜でもじゃがいもや玉ねぎなどの根菜類は
切った時にじゃがいものたんぱく質が包丁に白く付いていたりしますね。
玉ねぎも汁が付いていることもあります。
ですから根菜類に関しては、
生肉と同じ包丁とまな板を使った方が良いかも知れませんね。
まとめ
包丁やまな板は、生物用と野菜・果物用と別にして使う方が
ストレスなく使えると思います。
綺麗好きな人は、野菜や果物でも調理したあとは
洗剤でゴシゴシ洗って乾燥させています。
苦でなければそんなふうにしてみても、まず間違いはないですね。
あと生肉を切った後の包丁やまな板にすぐ熱湯を掛ける人もいるようですが、
これは肉のたんぱく質が熱湯によって固まってしまうので、
その後洗っても汚れが落ちにくくなります。
ですから、調理後は必ず洗剤で綺麗に洗い、
その後すすぎをしてから熱湯を掛けるようにしましょう。
熱湯を掛ける際はやけどに注意して、
できればまな板などは使っていない面もちゃんと洗って消毒するように心掛けましょう。
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